私の留学体験記

勉 強

 

 ここでは北京大学での前期漢語センターでの授業内容と後期北京大学国際関係学部の学習内容や、私の中国語勉強方法などをご紹介いたします。日にちなどは思い出しながら書いていますので多少のずれがあると思いますがご了承ください。

 

1999.8.28

  日本から派遣留学生として中国北京大学へ向け出発
     
1999.9.3   分班(クラス分け)テスト
     
1999.9.6   中国語 漢語クラス17班、口語クラス11班に配属される。

注)華僑を除く留学生は1班から18班までの18班。
1班がもっとも低く18班がもっともレベルの高いクラス。
 

大学の第二外国語で3年間勉強した後留学。私自身専門は社会学でしたので最初は授業についていくのが大変でした。

     
1999.9.8   授業開始

授業内容は毎日朝8:00から12:00までの4時間(だいたい毎日口語が2時間、漢語が2時間)
それと選択科目、中国語閲読、文法、語彙、さらに教養科目二胡と太極拳を選択。しかし、太極拳は朝早いのと、きついのとで早くも挫折。

二胡も音楽好きの私だったが弾くのが難しすぎて挫折。二胡は180元で近くの楽器屋で買ったが、中国人の友達にあげてしまった。

口語は中級から漢語は上級からスタート。

授業風景

口語は銭先生、若い先生で見た目は怖そうに見えたが、とても面白くやさしい先生。学生は12名ほどいたがそのうち5人が日本人、韓国人1人、アメリカ人2人、イギリス人1人、キルギスタン人1人、ドイツ人2人だった。

いつも私はキルギスタン人の人とペアで会話を行った。みんなまじめで、ドイツ人の男の子とアメリカ人の女の子、日本人の女の子が特に頑張っていた。みんなで自国の文化や習慣について紹介したり、歌を歌ったりした。

ドイツ人の男の子はビオラで演奏してくれた。かっこいいー!スーツを着て、教養もあるし、中国語もうまいし、見とれてしまった。

みんなで日本料理屋さんにいって食事をしたりDISCOにいったりもした。

授業の内容は中国語の日常生活に役に立つ会話や用法を学び先生が読んだあと構文を暗記して、いろいろなパターンで会話練習し説明できるようにするものだった。古代の漢詩を覚えさせられた。漢詩はあまり好きではなかったので大変だったが、全部で10個くらいの漢詩を覚えた。

漢語は日本人が比較的少なく、タイ人、インドネシア人、アメリカ人、韓国人、などだった。

漢語クラスは難しい用語や成語などが多かったので、ついていくのが大変だったが、何回かのテストで一番になることができた。

閲読はひたすら新聞などを読み、わからないところを先生が説明していく方法。最初は本当に難しかった。毎日辞書との闘いで大変だったが、2ヶ月くらいして慣れていった。

語彙は単語の微妙な意味の違いや、対義語・類義語、感嘆詞などを学んだ。微妙な違いがわかって文法の勉強などに役に立った。

     
2000.1   前期の授業終了。
     
2000.2   後期授業スタート。

漢語センター上級クラスの生徒は自動的に本科に配属になる。

派遣留学生だったため、本科の単位を取得することが目的ではなかったので、聴講生として国際関係学部に入る。

また、本科を取りつつ、漢語センターの上級クラス、翻訳、中国事情、ビジネス中国語、中国文化などを受講。

本科の授業は戦後日本の歴史と台湾情勢、中国近代史を取った。

中国語が早い上に、北京大学生のレベルで受講したので最初の1、2ヶ月は何を言っているのか全くわからなかった。白いノートに呆然としたが、中国人の学生にノートを貸してもらい、なんとかその単語などを勉強していった。先生によってはひどいなまりがあり台湾の先生は大変だった。

中国語学習が目的だったので、北京大学や語言大学から出版されている上級のテキストをすべて買い、毎日語学テキストを勉強しつつ、国際関係の用語や世界地理の用語、音楽の用語等を勉強。

一番楽しかったのは、中国人学生との合唱の授業。北京大学生と歌を通じて交流できたのが何よりの財産だ。北京大学の合唱団はレベルも高く、みなオペラ歌手のようにうまかった。わたしも合唱の先生に声がいいと言われ本当に嬉しかった。silent nightなどを歌った。オーソーレミーオなどもとても気持ちよかった。中国の伝統的な歌も覚えられたのでよかった。みんなで力を合わせてひとつのものができた喜びは格別だった。

また非常に幸運なことに在学中に皇太子妃雅子様のお父様 小和田 恒様が北京大学に講義をのためご来訪され、さらに幸運なことに一緒にお話をし、写真までとることができました。

     
2000.6.20頃   中検2級、HSK7級を取得
     
2000.6.26   修了証をもらい、日本へ帰国

 

 

★私が取り組んだこと

  • 授業の予習・復習 習った用法をいろいろなパターンの文章に置き換えて練習。
  • 毎日5時半に起きてマラソン、散歩をし、テレビをつけて画面の下に字幕の出る香港中文電視台のニュースを聞く。今日のニュースをチェック。
  • 日本人といることを極力避け、韓国人やイタリア人の子の部屋に遊びにいって積極的に話した。とくに中国語のうまい大学院生と一緒に中国語で話した。
  • 中国人の友人と積極的に電話をした。
  • 授業のほかに自分の興味のある音楽や歴史の本を買い、毎日少しづつ覚えていった。
  • それらすべてを含み、一日12時間くらい必死で勉強した。

★今から振り返って思うこと

私の家は経済的にもそんなに余裕のあるほうではなかったのですが、語学が大好きで外国人との交流が大好きな私にとって北京大学に留学に行けた事は、一生で最高の思い出であり、財産であります。私を留学に行かせてくれた両親、授業料、寮費免除、さらに奨学金など本当に恵まれた環境で私を北京大学に送り出してくれた大学の先生方、私の留学先で心の支えになってくれた友人、留学生、中国人の方々に本当に心より感謝しております。

 

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